【工事記録】新築工事 S様邸

9月6日から芽室町で基礎工事が始まりました。
平家の御住宅ですが、南面には広いテラスがあり、
建坪が大きなご住宅となりますが、
根堀をするとその大きさがわかりますね。
根堀は総堀をし、砕石を転圧し、
防湿シートを全面に敷き込みます。


シートの上にさらに断熱材を全面に敷き込んで、
地面からの湿気と冷えを遮断し、
室内からの暖気の逃げを防ぎます。



鉄筋も組み終わり瑕疵保険(JIO)の現場検査を受けました。


打設前に、土間と布基礎の打継ぎ部からの
水の侵入を防ぐための止水板が設置されました。

ポンプ圧送屋さん、基礎屋さん、左官屋さんの
3業種の職人さんたちが集まり、打設します。
建物を建築するためには数十社の協力業者さんが
関わって作り上げていきます。
基礎だけでも、上記の職人さん意外に
鉄筋屋さんや砂利屋さん、運送屋さんなど、
数社の業者さんが携わります。
この後、養生期間をおいて布基礎の型枠工事が始まります。


布基礎の解体作業が行われています。
鋼管でしっかりと組まれた枠を
ひとつひとつ解体していきます。

上の写真の手前に見える長いアンカーボルトは、
ホールダウン用のアンカーボルトです。

ホールダウンとは、建物の重要な柱(隅角部など)が、
地震や風などによって基礎から外れないようにするための
特殊な金物の事を言います。

ホールダウン金物は、重要な柱の下部に取り付けられ、
写真に見える太くて長いアンカーボルトと
そのホールダウン金物を緊結することで、
建物が基礎から引き抜かれることを防ぎます。

ひと昔前の建物は、まだまだ壁の耐力も今ほど無く、
風がふいても、地震がきても、よく言えば柔軟に
建物がしなって、それほど基礎への引き抜きの力が
加わらなかったのですが、
最近の建物は壁自体が頑丈になり、壁の変形が無い代わりに、
風や地震の力が加わると基礎から離れようとする力が
大きくなりました。
そこで、基礎と柱をより頑丈に緊結するための金物
(ホールダウン金物)が誕生しました。

ホールダウン金物の大きさや設置する位置なども
決められています。
壁を強くすればするほどホールダウンの大きさも
大きくなり、数も増えていきます。

完成後には、目には見えない部分ではありますが、
とても重要な事です。


木工事が始まりました。


まずは、基礎に土台の位置を墨出ししていきます。
基礎から出ているアンカーボルトと土台を緊結し、
大引と根太と呼ばれる床を構成する部材を組み、
その上に根太レス合板を敷いていきます。
上の写真は大引と根太が組まれた状態です。


弊社では、剛床工法を採用し、
床合板に28㎜の根太レス合板を使用しています。
一般の在来木造工法では、根太床工法といって、
根太を細かく入れて、その上に12㎜の床合板を使うことが
多かったのですが、最近では剛床工法を採用する
建築屋さんも増えてきています。
剛床工法は厚い合板により水平剛性が強化され、
強固な床に仕上がります。
そして、断熱や気密の処理もしやすくなり、
建物にとってはとてもメリットの多い工法です。


床合板を敷いたら次は柱を建てて、梁をかけていきます。


大きな梁はクレーンで吊り上げて、掛ける場所に一本ずつ下ろしていきます。


あっという間に家の形が見えてきました。


外部構造用合板が貼られ、外観がほぼわかる状態まで進みました。


お施主様にお時間を頂いて現場までお越しいただきました。
大工さんをご紹介して、建物の中も見て頂きました。
LDKは少し天井を高くしています。
広々とした開放的な空間になりそうです。


薪ストーブのあるご住宅。煙突の施工が施されました。
とっても素敵な薪ストーブが設置されます。


瑕疵保険の躯体検査のため
検査員の方に現場の検査をして頂きました。


内部では断熱施工が行われ、
その上から気密シートを貼っていきます。
南側に取付けられた大きな窓が
このご住宅のこだわりのひとつ。


外部では、大工さんが軒天を貼っていました。
軒天材には無垢の飫肥杉を使用しています。


外壁の一部に軒天と同じ、飫肥(オビ)杉の羽目板を貼りました。
南側には大きなテラスを設けています。


少し着色しました。きれいな色です。
ブラックの窓枠が映えますね。
周りの外壁にはガルバリウム鋼板の外壁材を施工します。


内部では気密シート施工後、石膏ボード張りが行われています。
壁の石膏ボード張りが進むと、お部屋の大きさがわかってくるので
一気に「家」らしくなってきます♪
上を見てみるとあちこちに長ーい配管がありますがこれは、換気の配管です。
空気の給排気を機械を使い24時間行っていきます。
壁の石膏ボード張りが終わると、天井造作に移っていきます。


エアコンなどの重たい器具や、ビスで取り付ける場所には
このように合板を入れて下地を造ります。
気密性能をしっかり上げるために、
コンセントや配管周りにテーピングをしていきます。


金属サイディング業界初(アイジー工業カタログより)のフラットデザイン!
ということでスタイリッシュでカッコよい仕上がりとなっております。


煙突もピョコッとお目見えしました!
金属サイディングと、木サイディングの相性がとても良いです。
もう少しで、外壁工事も完了致します。


内部では、天井ボード貼りが進んでいます。
リビングダイニングは天井の高さを通常より
50センチ上げているのでとても開放的です。
真っ直ぐに伸びる薪ストーブの煙突と、素敵な薪ストーブが
このご住宅の良いアクセントになりそうです。


壁や天井の石膏ボード貼りが終わり
フローリング貼りが進められています。
ナラの無垢フローリングを大工さんが
1枚1枚丁寧に貼っていってくれています。


ティーメイス標準仕様のナラ無垢フローリング。
無垢フローリングはお手入れが大変なイメージがありますが
柔らかな触り心地、流行り廃れのないデザイン性などメリットもあります。
ご予算に応じて、無垢フローリングと複合フローリングのご提案をしております。
(リビングは無垢フローリング、2階個室は複合フローリングなど)


こちらはリビングから南側を見たところです。
大きな窓の真ん中に、薪ストーブを設置します。
窓の内側には断熱性に優れているハニカムサーモスクリーンを取付けます。
冬は冷えを防ぎ、夏は厚い日差しを防いでくれる、
ハニカム(蜂の巣)構造の断熱ブラインドです。


キッチン施工前の様子です。
キッチン天井には、ヘムロックの羽目板を貼りました。
木目が上品で、品のある仕上がりになりました。
羽目板は短いサイズの物は混ぜずに、
長尺で継ぎ目なして貼る様に材料を注文。
継ぎ目がない事でより品が際立ちます。


クロス屋さん。
丁寧に、だけとスピーディーに。
プロの仕事です。


薪ストーブを置く床や背面などに職人さんが
1枚1枚丁寧に貼っていってくれています。
決して真似できない職人の技。すごいです!
300×600角の大判タイルを2.9mの天井まで貼っていきます。
リビングダイニングの真ん中に置かれる薪ストーブ。
素敵な空間になりそうです。


こちらは玄関タイル。


建物が完成し、お引渡し致しました。


引き渡し時の取扱い説明では、各業者さんが使い方を説明してくれます。
今回は薪ストーブがメインの暮らしですので
入念に薪ストーブの使い方を説明してくれています。


ゆらゆら揺れる炎に癒されました。

 

2022-05-01 | Posted in Construction blog, 工事記録No Comments » 

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