住宅のデザインと性能のバランスとは

今日はデザインと性能のバランスについて
お話したいと思います。

私(本間)は長年設計に携わって来ましたが、
どちらかというとシンプルな設計をする方だと思います。

根本的に地震がものすごく怖くて、寒さにも弱い私です。
さらに、環境が破壊されて行く事にも恐怖を感じています。

そこで、住むならこんな家に住みたいという
自分の欲求がそうさせているのだと思いますが、

基本的には、
・構造的に凸凹を極力少なくする。
凸凹が多い住宅は構造的にも不安定になりがちです。

・断熱気密はしっかり施工する
凸凹が多い家は外壁面積が増えてしまったり、
細部の断熱気密処理が複雑になり、
断熱欠損のリスクも上がる可能性があります。

・エネルギーを使わない家にする
創エネ設備を積極的に利用する、
自然エネルギーを最大限に利用する。

を重視して設計します。

ただ、シンプル設計にも課題があります。
それはデザインです。
デザインも資産価値の高い住宅であるために
欠かせない要素の一つです。

住宅のデザインに大きな影響を与える外観は、
凸凹であったり、窓の大きさや数だったり、
屋根の形状だったりと、様々な要素が
バランスよく組み合わされてはじめて
素敵な外観が形成されます。
全く凸凹がない家だと、
箱のような家になってしまいます。

性能重視で、外観のバランスを考えずに
屋根のかけかたや勾配を決めてしまうと
プロポーションの悪い外観になってしまいます。
性能とデザインのバランスはとても重要ですが、
それぞれの建築会社さんによって、
その考え方はまちまちです。

建物のプランニングをお願いする際は、
デザインと性能のバランスをしっかり考えて、
それぞれのメリット・デメリットをしっかり
説明してもらった上で
プランを書いてもらうようにしましょう。

私も設計者として、
性能とデザインを両立させた設計を
心がけて行きたいと思います。

2018-03-22 | Posted in Column, デザイン編No Comments » 

関連記事

Comment





Comment



CAPTCHA