お客様インタビュー 帯広市W様邸
▸キャンプやスキー道具は玄関土間に!階段下のヌックも大活躍
「夫婦でアウトドアやスポーツが好きで、キャンプは年間25泊くらいすることも。そういった趣味を思い切り楽しめる、大きな収納と土間のある家にしたかったんです」
元々は本州出身のWさんご夫妻。転勤・転職を期に、帯広市に新居を建てました。設計・施工は帯広市のティーメイス(本間智代里社長)です。
平日は共働き、休日は外でアクティブに過ごすというお二人にとって、家事やお手入れがしやすくゆとりをもって過ごせることも重要なポイント。暮らしを楽しむ自然素材の家をご紹介します。
▸乾燥室を兼ねた大型収納でお出かけ後のアイテム管理も楽々
外壁は塗り壁とカラマツ材とを組み合わせたデザインです。「自分たちにとって飽きのこないデザインを考えた時に、このスタイルかなと。塗り壁の塗り方も色々なパターンの中から選ばせてもらったんですよ」将来太陽光パネルも載せられる様に勾配屋根にしました。
玄関ホールには靴やコートを入れるための大きなクロークボックスがあります。
向かって反対側には……
玄関の土間から一続きになった大型の収納が。高さが自由に変えられる棚にキャンプ用品が整然と並べられています。中には雨などで湿ったコートを掛けておけるポールも。
「土間全体に床暖房が入っているので、濡れたものを持ち込んでもすぐ乾くんです。特に冬場はつなぎや長靴、スキー板などを乾かすのに重宝しています」
▸オリジナル階段の周りは家族に人気の団欒スペース
LDKは木をふんだんに使用しつつ、白い壁やアイアンの素材感を取り入れてバランスのとれた内装に仕上げました。
階段手すりは、シャープな印象のアイアンを骨組みに、手が触れる部分はぬくもりを感じさせるタモで造作したオリジナルデザインです。
階段の下には居心地の良いヌックを設けました。ヌックとは部屋の一部にしつらえられた、こぢんまりとしたくつろぎスペースのこと。古いスコットランド住宅の、暖炉脇を座椅子などで囲んだ空間(ingle nook=暖炉エリア)が語源とされていますが、小さなスペースだからこその隠れ家のような心地よさがあります。
「読書をしたり、子どもが机代わりに勉強したり。ソファとはまた違う、家族みんなのお気に入りの場所になっています」
階段1段目の手前角の部分は、下に柱がなくても十分な強度が出せるよう、施工方法を工夫しています。洗練されたデザインと強度とを両立させる、大工さんの腕の見せどころです。
座って遊んだり、話したり。木製の階段はまるで家具のひとつのよう。
勝手口の向こうには、将来的にデッキを造る計画も。
キッチンはウッドワンの対面型を選びました。食器棚は同じ面材を使用した造作です。
食洗機はドイツのAEG社のものを選択。鍋など大きなものも余裕で入るフロントオープンタイプで、家事の手間も大きく削減したそうです。
▸朝の動線・夕の動線を反映した快適間取り
洗面所は、朝の慌ただしい時間帯も並んで支度ができるよう2つの洗面台を並べて造作しました。鏡の中には夫婦それぞれの物が収納されています。
脱衣所には、「絶対につけると決めていた」というリンナイのガス衣類乾燥機「乾太くん」が。
「実家でも30年くらい前から乾太くんを愛用しています。部活のユニフォームなど洗い物が多かった時期も、乾燥力がパワフルなので助かっていたようです。天気や乾き具合を気にする必要もなく、乾燥し終えたらすぐに隣のファミリークロークに収納。この動線も良いですね」
脱衣所の床はサンゲツの「ココフロア」です。お風呂上がりの素足で歩いても歩き心地がサラリとしているのが特徴。髪が落ちても目立ちづらいのも嬉しいポイントです。
トイレは間接照明で落ち着いた雰囲気に。
子ども部屋には、クローゼットの内側にお子さんが選んだアクセントクロスをあしらいました。
▸細やかなプロ目線 対話しながらの家づくり
家づくりについてのお話を伺いました。
▸建築会社選びはどのように進めましたか?
インターネットで情報収集して、気になる会社を訪問して、という感じで進めました。契約の決め手は、ティーメイスさんは在来工法で設計の自由度が高いこと、そして難しい要望も「出来ない」と決めつけず、しっかりとこちらの話に耳を傾けてくれたことですね。
▸打合せについて。
1~2時間ほどかけてじっくりと要望を聞いた後、最初のプランを出していただき、それをたたき台に話し合っていきました。「布団は何組持っているか」「掃除機は何を使っているか」といった細かな点についても確認してくれて、「ベッドのサイズを考えると、このプランだと足元が少し狭くなりますが大丈夫ですか?」など、素人が想像しにくい部分もフォローしてもらえたのがありがたかったです。
▸プロ目線でしっかりチェックしてもらえたんですね。
こちらの要望について否定も丸呑みもせず、メリットやデメリットをきちんと教えて選ばせてくれました。対話しながら家づくりができたというのがとても良かったです。
▸住み心地は。
冬場は家の奥まで光が入り、床下からの暖房で家全体が柔らかな暖かさであること、動線や設備のおかげで家事負担が減り、夜の時間がゆっくり過ごせるようになったこと……気に入っている点を挙げたらきりがないくらいです。土間や階段などの要望もイメージ通りに仕上がり、外で過ごす時間も家で過ごす時間も、どちらも楽しめる私達のための家になったと思います。
2024.6.7 interview:北海道住宅新聞社