【工事記録】T様邸リノベーション


リノベーション住宅の工事が始まりました。
ご両親様から受け継いだご住宅を、外観の面影は残しつつ、
内装を新築住宅のような装いに一新します。


解体屋さんが黙々と作業を進めてくれています。
分別も細かく、大変な作業ですが、慣れた手つきで壊していきます。


↑既存の床断熱材。厚みは50㎜程。現在の性能値の4分の1程の断熱材です。
断熱材の厚みはもちろんですが、昔の在来工法は壁の中に空気が入り込む構造になっており、
断熱材の本来の性能を発揮しにくい構造になっている事がほとんどです。
今回のリフォームではその空気の流れを止める為、床合板を土台までのばして施工し、
壁の中に空気が入り込むのを防いでいます。


既存の断熱材を全て撤去し、新しい断熱材を隙間なく敷き込み、
この上に、厚み28㎜の合板を貼ります。一般的には12㎜の合板を使用しますが、
28㎜の厚合板を使う事によって、床の剛性が保たれ、床組も安定します。
同時に壁の気流止めにも一役かってくれます。


傷んでいた水廻りの土台と壁の合板は新しいものに交換。
これから、この壁の中に新たな断熱材をいれて、気密シートを貼ります。
新築とほぼ同等の気密性が確保されます。


既存の屋根です。今回は、屋根板金の葺き替えも行います。
塗装もだいぶ傷んでおり、すが漏れや雨漏りでお困りだったところを、
屋根改修で解消します。今回はカバールーフといって、
既存の屋根の上に、新しい屋根をかぶせる工法を採用。
リフォームではよく行う工法です。
一部カバーできない箇所もありましたので、部分的に新規で葺いています。


すが漏れの大きな原因は小屋裏換気不足にあります。
特に築年数が経っているご住宅では、天井の断熱材の厚みが足りていない事が多く、
室内の熱が小屋裏に逃げていきます。その熱が小屋裏に溜まり、結露を発生させます。
その結露がすが漏れとなるのです。今回のリフォームでは、断熱材はもちろん
新築同等の量の断熱材を新規で入れて、小屋裏への熱の侵入を防ぎます。
更に、屋根の軒の不部分と棟(屋根のてっぺん)に
通気用の開口を開けて、小屋裏の換気量を増やします。
これでこれからは天井に悪さをする事はなくなるでしょう。


内部では大工工事が進んでいます。
断熱材を入れて、気密シートも隙間がないようにしっかりとテープを貼って行きます。


床との取り合いにもテープを貼ります。


桁まで断熱材と防湿シートをしっかりと入れて、取り合いはテープ処理。
天井用の先貼りシートもきっちり施工されています。


サイディングを貼る前に、下地を再チェック。
配管周りも防水処理がきちんとされています。


建具枠や巾木が取付られました。
大工さんの工事はほぼ終わりです。


お揃いカラーのキッチンと、食器棚です。
内装は、ダークブラウンで統一されています。


玄関には、コの字型の下駄箱を据え付けています。
収納力もバッチリです。


クロス工事が終わりました。
クロスが貼られると断然お部屋の中が明るくなります。


ダウンライトは壁スイッチで段階ごとに調光出来るタイプで、
シーンに応じて明るさをコントロール出来ます。
暮らしが愉しくなりそうですね。
内部は全て新品ですので、見た感じは新築同様です。
美装を行い、カーテンを取り付け完成となります。

▸T様邸リノベーション施工例はこちら

2016-12-07 | Posted in 工事記録No Comments » 

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